「終わった…ね。」その日の夜台風が近づく雨模様。其れまでもう2、3日は降ってたけども、

その夜は何故か雨音に気付いた。

心身ともに何かから解放されている。と感じているのは私だけじゃなかったようです。

半年ごとの自宅介護を続けてもう5年。

その都度旦那は有給と公休を組み合わせて約一週間の休みをとる。

自宅での生活はトシばばにはさぞや迷惑千万な事だろう。食事、排泄、衣服の着脱、それが１日の主な仕事。

介護する方もされる方も必死。トシばばは施設とは勝手の違う自宅という環境、私達は素人介護人。それでもなんとか一週間を駆け抜ける。

お互い施設へ戻る日を待ちわびて過ごす。

トシばばが戻るとドット疲れが襲う。

しかして私達の20年後を見せつけられてるようで、何とも複雑です。私の実家の母は昼寝しているうちに亡くなりました。肖りたい。

毎年5月、10月。8月 12月はカラ元気にならざるを得ない。8月、12月は孫台風。5月、10月は、ばば台風。必ず襲来。良くも悪くも気の抜け無い1年。そして、今年は主人の胃癌手術。

「ハッキリ言って、私も膠原病患者なんですけどね〜」と声高々にいってはみても…

せんないこと。

今、当に、ばば台風真っ最中。トシばばは老人介護施設。俗に言う「老健」のほぼ長期入所、リピーターです。脳梗塞で倒れ、今年は9年目。当時、私達の兼ねてから心配は的中。公団エレベーター無しの4階住居。散々階下での引越しを提案してたが、元気な時は何処吹く風。

トシばばが左半身不随になってシゲじじからSOS。「さぁ大変」じゃないよ。

シゲじじ始めは頑張って、老々介護をはじめたが、長く続くわけも無く、トイレに移動中、トシばば転倒、大腿骨骨折。

おきまりのパターン。旦那、転職し、私退職やむ無し。8年前から介護人デビュー。

つづく